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お知らせ

安永幸示 写真展 『ニューオリンズ』 - 行ってみたい街、ニューオリンズ、サイアノ・トーニングの世界 -

2026/07/29

2026年8月29日(土)から2026年9月11日(金)の期間、新宿 北村写真機店B1Fベースメントギャラリーにて安永 幸示氏による写真展 『ニューオリンズ』 - 行ってみたい街、ニューオリンズ、サイアノ・トーニングの世界 -を開催いたします。

 

ニューオリンズの青い影

写真の黎明期、人はかつて、太陽の光を手もとに集めたくてサイアノタイプを考案した。「ブループリント」という言葉を残したその古典的技法は、その時流れていた時間を未来に向けて保存する。

アメリカ各地を何度も訪問した安永幸示氏は、中でもニューオリンズを特別に感じた。ジャズ発祥の地としても知られるこの場所の、ギスギスしていない、街のまったるく、もったりした感じが何とも心地良かったらしい。人を包み込むゆとりがあちこちに感じとられ、その瞬間を掴み、青色の枠の中に永遠に閉じ込めようとした結果がここにある。

トーニングは山茶花。シックで深みのある、どこか無性に懐かしい色合いを醸し出していて、不思議と作品一点一点が、脳の中のどこかの部分でぼんやりと心地よく反応する。

そして同時展示のカラー写真。街並みの彩りを捉えた作品は私たちを一挙に現実に引き戻す。ニューオリンズは文化の坩堝。クリオール、音楽、謝肉祭。数多のキーワードと同じくらい色彩に溢れるこの地で、水彩画のパレットのように調和している。

何度も足を運んでいるはずなのに、「いつか行ってみたい」と思わせるニューオリンズ。安永氏は次に街のどんな色を見せてくれるのだろう。

マグナム・フォト東京 元ディレクター 小川潤子

いつか行ってみたい街、ニューオリンズ

アメリカで最も住みやすい街と言われるニューオリンズ。

私が1986年に初めてニューオリンズに行った頃は、怖いアメリカ、ドルが高い頃でした。プロフェッサーロングヘアーのライブハウス、ティピティーナを訪れライブのニューオリンズのソウル音楽に感激しました。それ以来6回以上訪れている街です。春にはマルデグラとジャズフェスがあり1年中音楽の街として賑わっています。特に旧市街のフレンチクオーターにはたくさんのライブスポットがあり音楽が絶えません。ジャズ発祥の地として有名ですが、ニューオリンズはアフリカ系黒人以外にカリブ海の音楽教育を受けた方がジャズを作ってきました。今では人種を超えてたくさんのミュージシャンが活動しています。1980年代はジャズ、ブルース、カントリーなどいろんなジャンルのライブが聴けたのですが、最近はジャズとサザンソウルで、時代が変わったなと思います。食べ物ではスパイシーなザリガニ料理が大好きで、たまに夢にまで出てくる。

フォトグラファーとして

画家を志していた自分にとって、写真は絵画の補助的なものという認識でしかなかった。高校生でCanon社製のカメラを買って、写真部でフイルム現像、印画紙に焼いて作品を作った。大学でも写真部で暗室に入って作品を作った。コンタックスも使った。社会人になり、一時期写真の仕事もした。その後、コンピュータソフト開発で生活の糧を得てきた。ライカ、ハッセルブラッドといくつかのカメラとレンズを持つことができた。海外にも200回以上出張にいけた。美術館も街並みも人々も撮影できた。早くからデジタルカメラも使った。気になるレンズは試すことができた。しかし、写真とは?写真は芸術なのか?なぜ写真を撮るのか?と自問自答してきた。アントワン・ダガタ氏(マグナム所属フォトグラファー)に出会い、「写真は記憶を記録し、写真家は作品を発表する。」だと感じた。

サイアノと調色(トーニング)

モノクロでプリントする場合、一般的に黒色(ブラック)と灰色(グレー)で銀塩かデジタルプリントします。サイアノプリントはネガフイルムから紫外線をあてて青写真で表現されます。調色(トーニング)は、青写真(プルシャンブルー)の鉄分をタンニンと化学反応させることで青色から黒色へと変化させます。タンニンの種類によって色が変化します。今回材料を植物のサザンカ(茶梅)の葉の煮汁を使うことで深い緑紺色に調色した。自然物相手なので条件によって調色の色合いが変わります。

展示する写真サイズと点数

今回展示する写真は8×10インチのリブレ製のコットン320g紙に長辺7インチのキャビネサイズのサイアノシステム(青焼)、サザンカのトーニング(調色)のモノクローム写真です。画像サイズはキャビネ(178mmx 130mm)サイズの小さいサイズです。近く手元にとって見るサイズなので威圧感はありませんが、その分写真の力強さが要求されます。
サイアノトーニングプリントは40点、カラープリントが20点出展予定です。

写真展概要

タイトル 安永幸示写真展 『ニューオリンズ』 ー 行ってみたい街、ニューオリンズ、サイアノ・トーニングの世界 ー
期間 2026年8月29日(土) - 2026年9月11日(金)
場所 新宿 北村写真機店 B1Fベースメントギャラリー
入場料 無料

プロフィール

安永 幸示(Yukimune Yasunaga)

安永幸示略歴
1955年 福井県生まれ
1970年 画家・彫刻家 小野忠弘氏に師事
1976年 福井大学 工学部繊維染料学科卒業
1988年 安永ラボラトリ会社設立
1991年 安永コンピュータシステム株式会社設立
2014年 アントワン・ダガタ氏に師事