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- EOS-1N RS Body
キャノンの一眼レフカメラで最後のペリクルミラー搭載機

極薄で半透明の固定式ハーフミラーを搭載したキヤノン最後のペリクルミラー搭載フィルム一眼レフです。
このミラーの搭載により撮影レンズから入った光線はファインダー側とフィルム側に分配されるため、シャッター時のミラー上下が不要となりました。
このことでミラー作動時のショック音や振動が無くなり静音化が進み、レリーズタイムラグが最短化され、何よりも一眼レフの弱点ともいえる撮影した瞬間にファインダー像が真っ黒になり一瞬見失ってしまうというデメリットを回避することができ、まさに「決定的瞬間」を視認しながら撮影することができるためスポーツや報道写真などに大変有利なカメラでした。また、ポートレート写真や夜間撮影などではストロボや光の当たり具合の確認もしやすいのもメリットでした。
また、ミラー以外ではEOS-1Nを母体に開発された秒間約10コマの連続撮影が可能で、世界最短(発売当時)の0.006秒でレリーズを完了するリアルタイム機能を実現しています。この速度は24枚取りフィルムですとわずか2.4秒で1本終わってしまうほどで、フィルムを物理的に巻き上げていた当時のカメラとしては驚愕的な速度でした。
撮影した瞬間も視認し続けることができ、秒間約10コマの連写性能やレリーズタイムラグも世界最短でしたが、ファインダー像が暗い、フィルム面に届く光量がファインダー1/3とフィルム面2/3で分けるため下がる、ファインダーからの逆入射光が撮影画像に弊害をもたらすなどペリクルミラー機ならではのデメリットも存在しました。
このEOSー1N RSやEOS RTなどのメリットとデメリットも含めたミラー変更がもつカメラ進化の可能性はその後各社でも研究がなされ、EOSー1N RSを見た後にSONYのデジタル一眼レフの固定式ミラー機やミラーレス一眼などを見るとミラー変遷と各社の試行錯誤が感じられるため手に取るだけでワクワクしてしまいます。
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